突発性難聴の他の治療であげられるのは、「聴覚再生治療」です。
これは、京大病院でおこなわれはじめたもの鼓膜に穴をあけて
この蝸牛に接する膜に、「インスリン様細胞増殖因子」 と
呼ばれるゼリー状の物質（ゲル）に含ませて張り付け、
一週間連続で行い聴覚細胞を再生する技術です。
これは、再生医療のひとつであり、「失うと二度と戻らない」
と言われている聴覚神経の復活再生を図ろうとするものです。
当院は、京大病院と併用されている患者さんも多数おいでに
なりますので、この治療を受けられた方も、おそらくよその治療
院、病院よりも多いのではないかと思っています。
では、この治療は有効か否か？？と問われますと、比較的、有効
なのかな？と思います。しかし、できるだけ、発症１ヶ月を治療開始に
目標にかかげている治療ですので、そんなに比較対象が他にない、とも
いえるかと思います。率直な感想としては、約１０～２０dBの改善が
見られることもある、と見てよいかと思います。ただし、これも全く変わらず
その後、耳鳴りがひどくなるなどの付随症状がかえって進むこともありました。
しかし、効くときは効いておりますので、出口の見えない突発性難聴の
方にとっては、トライしても良い療法かと思います。ただ、鼓膜に穴を開ける
などの処置をしますので、...ここから先をご覧になりたい方はコチラからご購読ください。
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