突発性難聴は感音性難聴の1つで、その中でも音を電気信号に変換する場所である蝸牛(かぎゅう)の障害です。内耳性難聴の部類にあたります。
内耳性難聴の中でも突発性難聴は原因不明で、全く突然に誘因なく片耳が聞こえなくなるものです。
内耳でのインフルエンザウイルス、ヘルペスウイルスなどのウイルス感染や、内耳での自己免疫障害、内耳の血液やリンパなどの循環障害がもととなっていると考えられてはいますが、はっきりと断定できないのが現状です。
少し古いデータではありますが、突発性難聴の罹患者数は、厚生労働省の調査で1987年16750人から2001年35000人と、約2倍に増加しています。
昨今でも年々増加傾向にありますので、現在は約50000人ほどが罹患していると考えられています。また、病院で加療した患者さんのうち3分の1しか完治せず、3分の1は治らずに終わると言われています。
西洋医学では発症から4ヶ月で聴力は固定し、それ以上の回復は望めないと考えられています。
主な症状は「突然起こる片方の耳の聴力低下・耳鳴り・めまい」です。
発症時の聴力障害が高ければ高いほど、耳鳴り・めまいは出現しやすくなります。