突発性難聴の方、また、冷え性や胃腸が弱い方や
消化器系の弱い方、泌尿器系の弱い方などの特徴と
して、普段の呼吸が、非常に浅いということが共通点と
してあげられます。いわゆる「胸式呼吸」というものです。
この、横隔膜から上だけ、つまり肺や気管支系統だけで
呼吸をしていますと、いわゆる『丹田(おへその下の気が集まるところ)』という部分まで、
新鮮な、新しい『気』というものが届かないということが
いえます。そうなると、丹田のエネルギーがいつも、枯渇
している状態になってしまい、内蔵の冷え、気滞、於血
(内臓の鬱血のようなもの)を引き起こす原因となってしまい
内臓諸器官、消化器系、婦人科系、泌尿器系などを弱らせ
てしまう原因になってしまいます。
その結果、突発性難聴を引き起こす要因にもなりますし、
突発性難聴を悪化させたり、改善を妨げたりすることにも
繋がってしまいます。ですから、普段から腹式呼吸、つまり
「丹田にエネルギーを送る」という意識の基、呼吸をする事が
大切になります。
「でも、腹式呼吸がいいのは解るけど、うまくできないのよね~
・・・」というご意見も頂きます。では、どうしたらいいのでしょうか?
第一のポイントは、
『吸おうと思ってはいけない。空っぽにするまでトコトン吐く』
ということです。生まれたの赤ちゃんがそうでしょう?お腹の中で
肺の中は空っぽになっています。だからこそ、生まれてすぐ
その肺がふくれて「オギャー」と泣くわけです。人間は、生まれてから
このかた、「吐く→吸う」を繰り返しているのです。決して、「吸う→
吐く」ではないのです。これを知ると、うまく吐ければ、自然と丹田まで
吸える腹式呼吸ができるわけなのです。具体的な練習方法として
は、“風車”を吹いて回す、または、風船を膨らましてみる、という
ことをしてみることです。この二つは、トコトンはかなければ、
できませんので、一つの練習になるわけです。
第二のポイントは、
『お腹に意識を集中する』
ということです。常に意識を丹田に集中していると、うまくお腹で
呼吸する事ができます。意識をしていないと、呼吸器官は肺で
終わりですので、そこで止まってしまうわけなのです。練習の
仕方としては、仰向けで電話帳や辞典をお腹の上に乗せて
呼吸をしてみてください。そうすると、「お腹に意識を集中する」
ということが
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